こんにちは，青藍塾代表の澁谷です。
先日書いた，共通テストの英語(リーディング)に続いて，リスニングの問題も解いてみたので，その感想を書いてみたいと思います。
まず，結果から申し上げると，なんと97点でした…。
そうです…，一問間違えてしまいました…。
私が間違えてしまったのは，第3問の問17でした。この問題は二人の男女によるペットについてのなんてことのない会話なのですが，その中に，女性話者による "Do you want to adopt or buy one?" という発言があったのです。その際，この女性話者が "adopt" という単語をあまりに強く強調して発音したので，あろうことか私にはそれが一瞬，"a dog" に聞こえてしまったのです。(文字にして見ると「そんなバカな」と思われるかもしれませんが， adopt と dog はアメリカ英語では全く同じ発音になります。実際の試験音声がYouTubeにもアップされていますので，ぜひ聞いてみてください。)「始めに男性が『猫が欲しい』と言っていたのに，なぜ急に女性は『犬が欲しいのか』なんて尋ねるのだろうか…?？？」と焦ってしまい，回答を間違えてしまったというわけです。(もちろん，問題用紙の選択肢には adopt という単語が使われているので冷静になって考えれば自分の聞き間違いに気が付くはずなのですが，焦っているとそれにも気が付かなくなってしまうのです。というのも，第1問から第2問までは音声が2回繰り返されますが，第3問以降は1回しか流されませんので，冷静になって2回目を聞き直すという事が出来ないのです。)
また，もう一つ，正解はしたものの，実はほとんど当てずっぽうで選んだ問題がありました。それは，第4問Aの問22～問25です。この問題は女性話者一人によるものなのですが，その中に，"Team members not winning medals or trophies will receive a game from our online store." という一言があります。このうちの "not winning" が "now winning" に聞こえてしまったのです。そこで私は，「優勝チームはメダルとトロフィーとゲームの3つが賞品としてもらえるのだ」と思って選択肢を見たのですが，それに当てはまる選択肢が無かったので，代わりに一番それに近い選択肢⑥medals, trophies を選んだという次第でした。(英語の not は「ノッ(ト)」ではなく「ナッ(ト)」と発音されます。もともと語尾の t はほとんど発音されませんが，特に今回の場合は後ろに winning が続く関係で，なおさら now の発音に近く聞こえるのです。これもぜひ YouTube の試験音声で聞いてみてください。本当に now と聞こえます(笑))
細かいところはこれくらいにして全体的な感想に移ります。やはり共通テストの英語リスニングの一番大きなハードルは，「第3問以降は音声が1回しか流れない」ことだと思います。ただでさえこれまでの受験勉強の成果がかかっているにもかかわらず，そこに「一回聞き逃したら終わり」というプレッシャーがさらに加わるわけですから，受験生の緊張感たるや相当なものでしょう。(個人的には，リーディングで満点を取るよりも，リスニングで満点を取る方が難しいと思います)
リスニング能力は一朝一夕で身に付くものではありませんから，時間をかけて練習を積んでいく必要があります。理想としては，中学に入って英語を習い始めたのと同じタイミングで，リスニングの練習を並行して行うのが良いと思います。その際，あまり問題形式にこだわる必要はないと私は思います。「共通テストのリスニング対策には大問ごとの対策が必要だ」と主張する塾・予備校関係者もなかにはいますが，私の意見としては，模試を4，5回受ければ問題形式には慣れますし，また今後共通テストの問題形式が変わる可能性も十分ありますから，それまでは英検やTOEICなど，何でも好きな教材を使って勉強すればよいと思います。(英検は級ごとにレベルが分かれていますし，教材も豊富に存在しているためとても入手しやすいので私としては一番お勧めです。)
共通テストの問題や制度なんて，大人たちの勝手な都合でいくらでもコロコロと変わるものですから，受験生の皆さんはいちいちそんな大人たちの反応に付き合ったりせず，最終的にどんな問題形式になっても応用できるような根本的なリスニング能力を，早いうちから練習して身に付けるようにしましょう。
青藍塾は，そんな受験生たちの勉強をお手伝いさせていただきます。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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