共通テストのリスニングで満点を取った教え子のはなし

皆さん、こんにちは。


青藍塾代表の澁谷です。


今日は英語のリスニングについての話をしようと思います。

今年の1月に行われた共通テストの英語リスニングで,満点をとった教え子が二人いました。

一人は共通テスト前にすでに筑波大学への推薦合格が決まっており,もう一人はその後の一般入試で一橋大学に合格しました。

大学入学共通テストはセンター試験に代わって昨年から始まったものですが,この共通テストのリスニングで満点を取ることは受験生にとっては至難の業です。

放送回数が1回しかない問題や,4人の登場人物による会話,そしてアメリカ以外の様々な地域の発音などが含まれており,英語が得意な受験生であれば確かに90点オーバーを狙うことはできますが,1問も間違えずに100点満点を取ることは非常に難しいです。

昨年度は高校3年生を6人担当していましたが,英語リスニングは80点台が二人,90点台が二人,そして残りの二人が満点を取ってくれました。

満点を取った二人はいずれも女子生徒で,違う学校に通っていたのですが,とても仲が良く,よく勉強を教え合ったりしていました。

そんな彼女たちが点数を報告しに来てくれた時に,どのようなリスニング対策をしていたのか聞いてみました。

すると,

「共通テストの本番3か月前から,リスニング問題を解き終わった後に,出来るだけ話者の発音を真似しながら,放送内容のスクリプトを読み上げる練習をした。これを1日必ず30分やる。それを3か月間続けた」

と話していました。

一人がまずこの練習方法を思いつき,しばらく練習を続けると点数が上がり始めたので,もう一人の子に教えてあげたのだそうです。

この話を聞いたとき,もちろん私は彼女たちの発想と努力を褒めましたが,その一方で,指導者としての自分の未熟さに反省をしました。

当然,私も,共通テストのリスニングの過去問と予想問題を12年分,生徒たちに手渡し,本番前の2か月間にわたって解くようにしてもらっていましたが,それを音読するようには指示していなかったからです。

そんな状況で,満点を取った彼女たちは,自分で声真似をしながら音読することの重要さに気がつき,3か月にわたってそれを実践し続けた,というわけです。

その素晴らしい工夫と努力に,恥ずかしながら教師である私が逆に勉強させてもらったのです。


というわけで,リスニング問題が得意になる秘訣は,

「リスニング問題は聴いて解くだけでなく,解いた後に自分でそれを真似して音読する。これを(できるだけ)毎日,3か月続ける!」

です。


ぜひ今後の英語の勉強に役立ててもらえればと思います。




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