【設問】
次の文章はある本の序文の一節である。下線部(1)~(3)を英語に訳しなさい。
私は書物というのは,万人の大学だと思っている。(1)どこの大学に入ろうと,人が大学で学べることは量的にも質的にもごくごく少ない。大学でも,大学を出てからでも,何事かを学ぼうと思ったら,人は結局,本を読むしかないのである。(2)大学を出ようと出まいと,生涯書物という大学に通いつづけなければ,何事も学べない。私自身,これまでの生涯,書物という大学に最も熱心に通いつづけてきた。ときには,書物という大学の中をそぞろ歩きながら,遊び心で気を抜く行為もいろいろやりつつ,勉強をしつづけてきた。そういう先輩が書いたガイドブックとして,この本が書物の森という大学の中で,ときに迷いを感じている人たちの一つの手引きとして役立てば幸いである。そして,最後に,いかなる本を読む場合でも忘れてはならない忠告を一つ。
(3)本に書いてあるからといって,何でもすぐに信用するな。自分で手に取って,自分で確かめるまで,人のいうことは信じるな。
【解答例】
(1) Whatever university you may enter, you can learn very little there in quantity or in quality.
(2) Whether you graduate from university or not, you can learn nothing unless you continue to go to the university of book throughout your lifetime.
(3) Don’t trust everything at once just because it is written in a book. Don’t trust what other people say until you take it in your own hand and check it yourself.
【語句・表現】
・「量的に」in quantity
・「質的に」in quality
・「生涯」throughout your lifetime
・「~を手に取る」take ~ in a hand
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