2024年度 慶應義塾大学 理工学部 第5問 解答例

【設問】

 次の和文を読み,下線部分をひとつのセンテンスに英訳しなさい。


 大学に入るときに東京に出て,そこで結婚して仕事を持ち,それからあとはあまり阪神間には戻らなくなった。たまに帰郷することがあっても,用事が済むとすぐに新幹線に乗って東京に帰った。生活が忙しかったこともあるし,外国で暮らした期間も長かった。それに加えて,いくつかの個人的な事情がある。世の中には故郷にたえず引き戻される人もいるし,逆にそこにはもう戻ることができないと感じ続ける人もいる。両者を隔てるのは,多くの場合一種の運命の力であって,それは故郷に対する想いの軽重とはまた少し違うものだ。どうやら,好むと好まざるとにかかわらず,僕は後者のグループに属しているらしい。

(村上春樹,『辺境・近境』1988年)


【解答例】

some people are pulled back to their hometowns repeatedly, while others feel that they cannot go back there any more.


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